埼玉県蕨市で起こった郵便局立てこもり事件にて、警察と一触即発の事態を引き起こした私人逮捕Youtuberが現れ、日本中を騒然とさせました。
正義感という建前でやりたい放題の行動を連発する私人逮捕Youtuberに対し、ネット上では「やりすぎ!」と厳しい意見が続出していますよね。
節度を保った人もいるのでしょうが、違法ギリギリな振る舞いをする私人逮捕Youtuberが目立つようになっていて、冤罪の危険性や逆に私人逮捕Youtuberの方が逮捕されるケースも増えてきそうです。
そこで、今回は私人逮捕Youtuberがやりすぎ!と批判される理由を探りながら、私人逮捕Youtuberの将来についても深掘りしていきますので、どうぞご覧ください。
私人逮捕Youtuberにやりすぎ!と批判集中

警察官ではない一般人が犯罪に手を染めた人物を現行犯で目撃した際、逮捕できる権利「私人逮捕」を活かそうとするYoutuberがどんどん出てきています。
動画の再生数が増えるだけでなく、テレビ番組やネット記事でも紹介され、バズるケースが続出しているため、安易な気持ちで私人逮捕Youtuberになる人も少なくありません。
一般人にも認められた権利である以上、私人逮捕の是非の線引きをするのは難しくなっていますが、度を越した私人逮捕Youtuberについては世間からやりすぎ!と反発されているので、まずは批判が集中した私人逮捕Youtuberの事例を振り返っていきます。
蕨市郵便局立てこもり事件

2023年10月31日、埼玉県蕨市で発生した郵便局立てこもり事件の最新情報を伝えていたNHK「ニュースウォッチ9」の現地中継に私人逮捕Youtuber・煉獄コロアキさんが映り込むというハプニングがありました。
煉獄コロアキさんは「犯人を落ち着かせたのはオレだ!」と主張した上で、立てこもり犯を刺激しかねないテレビ中継の在り方に疑問を呈していました。
立てこもり事件の犯人が自宅アパートを放火した現場の様子を撮影していたものの、事件が発生した当初は「犯人はクルド人」と根拠の薄い情報を流していた煉獄コロアキさん。
マスコミ批判に同情の声があがる一方、犯人のフェイクニュースを流したにも関わらず、反省することはなく、挙句の果てにNHKの放送を妨害した煉獄コロアキさんの振る舞いに釘を刺すネット民もかなり多くなっていました。
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ガッツch.が加害者に危険行為

煉獄コロアキさんと同様に私人逮捕Youtuberの代表格といわれているのがガッツch.で、中島蓮さんとみっちーさんという男性2人組で活動しています。
ガッツch.は「痴漢撲滅」を目標に掲げているみたいですけど、手当たり次第に加害者・被害者に突撃取材することが多く、中には加害者と被害者が口をそろえて「痴漢被害はない」と指摘されたこともありました。
2023年10月末には加害者を無理矢理取り押さえようとした結果、加害者が階段から転げ落ちるという事態も発生していて、二次被害の危険性を訴えるネット民が相次いでいます。
フナイムTVが転売ヤーに暴行?

高額で有名アーティストのチケットを売りさばく「転売ヤー」の摘発を目的としてYoutube活動をしているのがフナイムTVです。
堂本光一さんが演出を担当した舞台「DREAM BOYS」のチケットを高額で売ろうとしていた女性の転売ヤーを追い詰める様子をフナイムTVのYoutubeチャンネルで確認することができます。
ただ、多くの男性で1人の女性を取り囲んだだけでなく、女性の胸ぐらを掴む場面があったため、「やりすぎでしょ」や「暴行なんじゃない?」といった意見が相次ぎました。
転売ヤーを摘発する目的なのは十分理解できますけど、対象の女性が転売ヤーであることの証拠があるのかどうかは不透明ですよね。
さらに、警察に通報するのではなく、自分たちの手柄にしてしまおう、という意図も垣間見えるため、賛否が飛び交う事態に発展してしまいました。
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やりすぎな私人逮捕Youtuberの悪い点は?

やりすぎな私人逮捕Youtuberが後を絶たない現状に対し、テレビ番組でも特集が組まれ、問題点を指摘する機会が多くなっていますよね。
続いては、私人逮捕Youtuberのやりすぎなところの悪い点を3つピックアップして、1つずつ詳しく解説していきます。
悪い点①違法ギリギリなことばかり

動画の中で加害者と思われる人物と直接対峙するケースがとても多い私人逮捕Youtuberですけど、無理矢理腕を引っ張るなど、強引な手段で問い詰める場面が数多く見られますよね。
現行犯で犯罪を見かけたのだから、多少無理なことをしても問題ない、と考えているのかもしれませんが、私人逮捕Youtuberが相手に危害を加えることになれば、違法行為として逆に告発されてもおかしくありません。
リアリティを求めすぎるがゆえに、オーバーな振る舞いをしがちな私人逮捕Youtuberは常に違法ギリギリのラインを攻めている印象が強く、一歩間違えれば犯罪者になりかねないことを平気でやっている点に疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。
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悪い点②冤罪で訴えられる危険性

私人逮捕Youtuberの大半はライブで動画配信をするのではなく、事前に収録したものを動画化するというパターンですよね。
動画の中で加害者を私人逮捕して警察に突き出したとしても、編集で都合の悪い部分をカットし、自分たちが正義であるような振る舞いをしている可能性も十分あるかと思います。
動画のネタを作るために偽りの加害者が誕生した場合、私人逮捕Youtuberが冤罪で訴えられる危険性もあるため、動画そのものの信ぴょう性を私たち視聴者がしっかりとチェックする必要もありますよね。
悪い点③肖像権侵害の可能性も

私人逮捕Youtuberに限らず、街中で人の顔を撮影した場合、無許可で動画配信をしてしまうと「肖像権侵害」の可能性が浮上してきます。
肖像権侵害で訴えられてしまうと、動画の収益が剥奪されるだけでなく、Youtubeチャンネルが配信停止になる可能性が出てくるので、Youtuberの多くは一般人の顔にモザイク処理を施すなど、肖像権侵害で通報されないような動画作りを徹底していますよね。
ただ、私人逮捕Youtuberは炎上商法目的で過激な動画を撮影する傾向にあり、不利益を被った一般人から肖像権侵害で訴えられる可能性が他の動画投稿主よりも遥かに高くなっています。
刑事罰に問われることはありませんけど、民事訴訟を起こされ、万が一裁判で敗訴となった場合は、私人逮捕Youtuberの活動範囲が狭まる可能性もあるため、肖像権侵害は私人逮捕Youtuberにとって死活問題になりかねません。
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私人逮捕Youtuberと遭遇した時の対策

やりすぎな私人逮捕Youtuberの動画を見て、楽しんでいる方も少なからずいらっしゃることでしょう。
でも、いざ自分の目の前に私人逮捕Youtuberが現れて、難癖をつけられてしまったら、どんなことをすればいいの?とお感じになった方も多いのではないでしょうか。
続いては、もし私人逮捕Youtuberと遭遇して、何かしらのトラブルが起こった時、どのような対策を取ればいいのか?という点について掘り下げていきます。
対策①警察にすぐ相談

私人逮捕Youtuberと遭遇した時に真っ先に行うべきことは、自分の意思で警察の元へ足を運び、事情を説明した上で今後どうするのかを相談することです。
警察の力で私人逮捕Youtuberを追い払ってもらうのではなく、警察に仲介してもらい、穏便にトラブルを収束させることを最優先に考えてください。
動画の撮れ高が欲しい私人逮捕Youtuberは、ターゲットにした人物がすぐに警察に行かれてしまうと、動画のネタが作れなくなってしまいますから、警察に行こうとした段階で諦めてその場から立ち去るかもしれません。
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対策②私人逮捕Youtuberを煽らない

私人逮捕Youtuberは動画の撮れ高重視で撮影に臨んでいますから、トラブルの相手を煽るような言動を連発し、動画を盛り上げようとします。
難癖をつけられた時、相手の挑発に乗ってしまい、私人逮捕Youtuberを煽ってしまうのは逆効果で、格好の動画のネタとなり、もっと酷い行動に出るかもしれません。
汚い言葉をぶつけられても、冷静に振る舞うことを重視して、落ち着いた対応をしていけば、動画がつまらなくなってしまうと感じた私人逮捕Youtuberが退散する可能性は十分あるかと思います。
対策③動画投稿されたらYoutube運営に通報

私人逮捕Youtuberと遭遇し、トラブルが起こってしまった場合、まずは私人逮捕YoutuberのチャンネルやXなどのSNS投稿をチェックして、相手の素性を知ることが大切です。
何の通告もなく、顔を載せた状態で動画投稿していたら、Youtube運営への通報を欠かさないのはもちろん、警察や弁護士に相談して、しかるべき対策を取るようにしてください。
私人逮捕Youtuberはお金稼ぎが最大の目的ですから、運営に肖像権侵害で通報して、収益化停止のピンチに陥ってしまうと、動画投稿を削除するしかないので、まずはYoutube運営に働きかけるところから始めましょう。
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私人逮捕Youtuberの将来は?

テレビ番組でも私人逮捕Youtuberの挙動が話題になるくらい、世間の注目度が上がっている印象がありますけど、やりすぎな振る舞いをしているにも関わらず、収益ガッポリで炎上商法が成功するのはいただけないですよね。
私人逮捕Youtuberが儲かる職業ということになれば、どんどん迷惑配信者が増えていくことが予想されますが、私人逮捕Youtuberの将来はどのような感じになるのでしょう?
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批判殺到で炎上商法も限界

やりすぎな私人逮捕Youtuberは炎上商法で視聴者・視聴回数を増やすことを最大の目的にしていますけど、炎上商法を続けていくと、当然アンチも増えていきますよね。
頭のキレるアンチが私人逮捕Youtuberを陥れるため、罠にかかったフリをして、逆に追い詰める、という可能性もありますし、SNSやヤフコメの反応を見てみても、私利私欲のための私人逮捕をしていくYoutuberに嫌悪感を覚える人が増加した印象もあります。
バズるための炎上商法は効果があるかもしれませんが、複数回の炎上商法はアンチとの戦いの火種にしかなりませんし、世論からの批判殺到でYoutube活動が続けられなくなる可能性も十分にあるのではないでしょうか。
逆に逮捕されたらTHE END

私人逮捕Youtuberの振る舞いがやりすぎになっていき、エスカレートしていくと、ターゲットへの暴行や権利侵害などの理由で逆に逮捕されるかもしれませんよね。
権利だからといって、切り札ともいうべき私人逮捕を乱発していくと、Youtuberたちが自らの首を絞めることにつながる可能性が出てきます。
ガーシー元議員のように、大金を得た後に被害者から誹謗中傷で訴えられ、容疑者になってもおかしくないですし、動画のネタのためだけに私人逮捕を乱用しているようでは悲しい未来しか待っていないのではないでしょうか。